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【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?③

さて、みなさんどうでしたか?

実は、今回の処方は処方医への疑義照会をしなければいけないところが2箇所あります。従ってそれを紹介して、正しい処方内容にしてから調剤報酬点数を計算を行います。2箇所はどこかわかりましたか?では、解説いたします。happy01

  【解説】

    今回の処方せんでは、記載内容において2箇所処方医に確認する所

   店舗あります。処方医への確認する内容2箇所は次の箇所です。

    <確認1>

      マイスリー錠10mgの投薬日数が35日になっております。向精神

     薬であるマイスリー(ゾルピデム酒石酸塩)は1回30日分を超える

     投厚生労働省告示第97号により認められていないため、処方

     医35日分から30日分への日数変更を問い合わせます。

    <確認2>

      アダラートL錠20mgの半錠についてですが、アダラートL錠は徐

     放のフィルムコーティング錠でできているため、粉砕等により放出

     特性の変化及び光による分解等が生じることがあるため、半錠にす

     ることはできません。従って、この半量の製剤であるアダラートL錠

     10mgを1錠に変更する問い合わせをします。

      後発医薬品への不可であることと、薬の一包化の指示も無いことか

     ら、最終的な処方は以下の通りになります。

    <処方>

      アダラートL錠20mg        1錠

      ラニラビット錠0.05mg      1錠

      ラシックス錠40mg         1錠

          1日1回 朝食後      35日分

      アリセプトD錠5mg          1錠

          1日1回 朝食後      35日分

      アマリール錠1mg          2錠     

          1日2回 朝・夕食後    35日分

      メチコバール錠500μg      3錠

      オパルモン錠5μg          3錠

          1日3回 毎食後      35日分

      ラシックス錠40mg       0.5錠

          1日1回 昼食後      35日分

      メバロチン錠10mg         1錠

      アダラートL錠10mg        1錠

         1日1回 夕食後      35日分

     マイスリー錠10mg         1錠

         1日1回 就寝前      30日分

     モーラステープL40mg      70枚

         1日1~2回 疼痛部貼付

     リンデロンVG軟膏         10g

         1日2~3回 発赤患部塗布

                            以上

  では、この処方内容に従って、調剤報酬を計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      後期高齢者薬剤服用歴管理指導料            35

      内服調剤料 3剤 35日分      77点×3   =231点

      外用調剤料 2剤            10点×2   = 20点

      後発医薬品調剤加算   1剤    2点×1    = 2点

      向精神薬加算        1剤    8点×1    = 8点

      薬剤料    内服1  35日分   49点×35 =1715点

               内服2  35日分    4点×35 = 140点

               内服3  35日分   32点×35 =1120点

               内服4  35日分    1点×35 =  35点

               内服5  35日分   14点×35 = 490点

               内服6  30日分     8点×30 = 240点

               外用1                     371点

               外用2                      34点

      合計点数                       = 4,481点

      患者負担金額(負担割合10%)         ¥4,480 円

    となります。

    今回の処方せんでの調剤報酬点数を計算する上では、処方せんの内

   容を再度きちんと確認する必要があることです。特に、錠剤を半分にで

   きるのか?、向精神薬の投薬器官は問題ないのか?といった製剤錠及

   び薬事法上の問題に対して見落とさないことがポイントとなります。単な

   る金額の計算違いだけなら後から訂正は可能ですが、製剤学的に誤っ

   てしまった場合、薬事法上やルールを犯してしまった場合などは、後で

   取返しのつかないことになってしまいます。薬剤師を始め医療事務の

   人も調剤報酬上のルールはきちんと勉強し、わからないことがある場

   合薬剤師等に聞くようにするなど、調剤過誤を起こさないように心が

   けょう。

    

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、また次回の問題もトライしてみてくださいwink          

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