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【解説】あなたならどのように服薬指導しますか?①

さて、みなさんどうでしたか?

それでは解説いたしますconfident

今回のポイントは、患者さんが、

「便の中に錠剤がそのままのこって出てきたが、薬は効いていないのか?」

「後発品に変更する以前の薬はこんなことはなかったのに。。。。」

と話していて、薬の効果に対する不安・不信感が出てきたことにありますsad

さて、本当に錠剤がそのまま便に排泄されてきたのでしょうか?

ここで、よく考えてみましょう!wink

みなさん「ゴーストタブレット」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、いわゆる有効成分放出後の抜け殻の錠剤のことをいう言葉です。

このゴーストタブレットの代表的な医薬品として「スローケー錠600mg」があります。

添付文書中にも、これらの記載が書かれていますが、稀にこの抜け殻が糞虫でそのまま錠剤が出てきたというように勘違いされてしまうのです。

では、ここでニフェランタンCR錠について製剤構造および放出特性についてみてみましょう。

ニフェランタンCR錠は、素錠に溶出制御層、主薬層、遮光層の三層のフィルムから形成されたフィルムコーティング錠で、シングルユニットタイプ型の徐放錠です。

ニフェランタンCR錠の3層構造の図面は以下をクリック

「NIF3sou.bmp」をダウンロード

この3層構造の錠剤が次の図面に示す段階を経て、崩壊し主薬のニフェジピンが溶出されます。

「NIFkatei1.bmp」をダウンロード

「NIFkatei2.bmp」をダウンロード

この過程において、放出図面の④以降の過程が不十分な場合、糞便中に溶出制御層のふた部分がそのまま排出され、あたかも錠剤の形がそのまま排出された形になる現象生じる場合があります。糞便中の錠剤の色調は、基本的に微黄白色に近い色が基本となりますが、排泄後の状態のため若干色調は濃いめに出ることもあります。

これは、最初にお話ししたスローケー錠とは全く違い完全な抜け殻状態が排出されたものとは違い、放出制御層のエチルセルロースが水に溶けにくいことから生じるために起こる現象です。

ここで問題となるのは、完全に放出が完了せずに放出制御層とともに一部主薬のニフェジピンが排泄されることもあり得るということに注意しなければなりません。

主薬のニフェジピンの放出が不十分である場合は、以下のことが原因として考えられます。

 1)水分(消化管液)が足りない

 2)消化管の通過速度が速い

 3)胃腸の働きが低下している(高齢者など)

素錠部のニフェジピンが完全に放出されるためには、十分は錠剤そのものの膨張が必要であり、この膨張が不十分であるとニフェジピンが完全に放出される前に体外に排泄される場合があります。従って、服用時には十分な水分で服用するように指導することが大切ですwink

従って、投薬するときの服薬指導としては以下のような内容で話すことがいいかと思います。

「この薬は、食事などの影響により製剤特性上、糞便中に主成分の放出をコントロールする成分がそのまま排泄され、あたかも錠剤がそのまま出来たようなことがあります。しかし、それは血圧を下げる成分ではないので、糞便中に排泄されても気になさらないで下さい。尚、服用に際しては多めの水で必ず服用するようにして下さい。また、本製剤を服用されて血圧のコントロールが高めの場合は直ちに医師または薬剤師に相談して下さい!」

上記の説明文では、不十分な部分もあるかとは思いますが、ニフェランタン錠の特性を良く理解した上で患者さんに適切に服薬指導して下さいcoldsweats01

また、本件に関しましてご質問等がありましたら、コメントを頂ければわかる範囲でご回答を致しますconfident

でわ、また次回の問題にもトライしてみて下さいwink

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