回答・解説

【解説】あなたならどのように服薬指導しますか?①

さて、みなさんどうでしたか?

それでは解説いたしますconfident

今回のポイントは、患者さんが、

「便の中に錠剤がそのままのこって出てきたが、薬は効いていないのか?」

「後発品に変更する以前の薬はこんなことはなかったのに。。。。」

と話していて、薬の効果に対する不安・不信感が出てきたことにありますsad

さて、本当に錠剤がそのまま便に排泄されてきたのでしょうか?

ここで、よく考えてみましょう!wink

みなさん「ゴーストタブレット」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、いわゆる有効成分放出後の抜け殻の錠剤のことをいう言葉です。

このゴーストタブレットの代表的な医薬品として「スローケー錠600mg」があります。

添付文書中にも、これらの記載が書かれていますが、稀にこの抜け殻が糞虫でそのまま錠剤が出てきたというように勘違いされてしまうのです。

では、ここでニフェランタンCR錠について製剤構造および放出特性についてみてみましょう。

ニフェランタンCR錠は、素錠に溶出制御層、主薬層、遮光層の三層のフィルムから形成されたフィルムコーティング錠で、シングルユニットタイプ型の徐放錠です。

ニフェランタンCR錠の3層構造の図面は以下をクリック

「NIF3sou.bmp」をダウンロード

この3層構造の錠剤が次の図面に示す段階を経て、崩壊し主薬のニフェジピンが溶出されます。

「NIFkatei1.bmp」をダウンロード

「NIFkatei2.bmp」をダウンロード

この過程において、放出図面の④以降の過程が不十分な場合、糞便中に溶出制御層のふた部分がそのまま排出され、あたかも錠剤の形がそのまま排出された形になる現象生じる場合があります。糞便中の錠剤の色調は、基本的に微黄白色に近い色が基本となりますが、排泄後の状態のため若干色調は濃いめに出ることもあります。

これは、最初にお話ししたスローケー錠とは全く違い完全な抜け殻状態が排出されたものとは違い、放出制御層のエチルセルロースが水に溶けにくいことから生じるために起こる現象です。

ここで問題となるのは、完全に放出が完了せずに放出制御層とともに一部主薬のニフェジピンが排泄されることもあり得るということに注意しなければなりません。

主薬のニフェジピンの放出が不十分である場合は、以下のことが原因として考えられます。

 1)水分(消化管液)が足りない

 2)消化管の通過速度が速い

 3)胃腸の働きが低下している(高齢者など)

素錠部のニフェジピンが完全に放出されるためには、十分は錠剤そのものの膨張が必要であり、この膨張が不十分であるとニフェジピンが完全に放出される前に体外に排泄される場合があります。従って、服用時には十分な水分で服用するように指導することが大切ですwink

従って、投薬するときの服薬指導としては以下のような内容で話すことがいいかと思います。

「この薬は、食事などの影響により製剤特性上、糞便中に主成分の放出をコントロールする成分がそのまま排泄され、あたかも錠剤がそのまま出来たようなことがあります。しかし、それは血圧を下げる成分ではないので、糞便中に排泄されても気になさらないで下さい。尚、服用に際しては多めの水で必ず服用するようにして下さい。また、本製剤を服用されて血圧のコントロールが高めの場合は直ちに医師または薬剤師に相談して下さい!」

上記の説明文では、不十分な部分もあるかとは思いますが、ニフェランタン錠の特性を良く理解した上で患者さんに適切に服薬指導して下さいcoldsweats01

また、本件に関しましてご質問等がありましたら、コメントを頂ければわかる範囲でご回答を致しますconfident

でわ、また次回の問題にもトライしてみて下さいwink

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】どのように調剤しますか?①

さて、みなさんどうでしたか?

実は、今回の処方は処方医への疑義照会をしなければいけないところが2箇所あります。従ってそれを紹介して、正しい処方内容にしてから調剤報酬点数を計算を行います。2箇所はどこかわかりましたか?では、解説いたします。happy01

  【解説】

    今回の処方せんでは、記載内容において2箇所処方医に確認する所

   店舗あります。処方医への確認する内容2箇所は次の箇所です。

    <確認1>

      胃瘻患者ということで、処方せんに粉砕の指示がないため調剤方

     法の確認が必要となります。

      基本的に、胃瘻患者は自己で服用することは不可能な場合がほ

     とんどであるため粉砕して調剤することはいうまでもないと思います。

     あとは、その分包方法のみに関してで、通常服用時点ごとに、混合

     に伴う配合変化が認められない限り粉砕混合します。

    <確認2>

      胃瘻患者の経鼻チューブの挿入到達点を、医師に確認することも

     今回の処方内容では重要になります。

      確認する目的として、処方中のオメプラール錠の安定性にありま

     す。オメプラールを初めとするプロトンポンプ阻害薬は酸に非常に不

     安定なため、どの製剤においても腸溶コーティングを施されていま

     す。従って、経鼻チューブが腸まで到達しているか否かで粉砕に関し

     て処方内容変更を確認する必要が出てきます。

      経鼻チューブが腸まで到達している場合であれば、オメプラール

     錠を粉砕して投与することは可能であると言えます。しかし、オメプ

     ラル錠は吸湿性が非常に高いため、粉砕時には熱や湿度等に

     細心の注意を払った粉砕手法が必要となり、あまり良い投与方法と

     は言えないと考えられます。しかしながら、医療の現場ではオメプ

     ラル錠を粉砕して投与している事例は結構あるようです。

      また、ラベプラゾールに関しては、オメプラゾールよりも吸湿性が更

     に高いため、固化してしまい不適とされています。

      ランソプラゾールもオメプラゾールと同様の性質を持っていますが、

     吸湿性に関しては一番影響が少ないものといわれています。また、

     剤型もカプセル剤とOD錠といった他の2種とは違い、チューブの径に

     よってはカプセル剤を脱カプセルし、内容物の顆粒剤をそのまま経

     鼻チューブサイズ16フレンチをもちいて、水でゆっくり注入すること

     が能です。また、報告はありませんが、OD錠を少量の水で崩壊

     させ(OD錠は7層からなる0.3mmの腸溶顆粒を打錠したもの)、

     水をいて注入することも出来るかと思います。

      従って、今回は一番無難で確実に投与できる方法であるランソプ

     ラゾールカプセルの脱カプセルが一番最良な方法と考えられます。

  よって、疑義照会後の処方は以下の通りとなります。

   処方

       バイアスピリン錠100mg     1錠

       ミカルディス錠40mg        1錠

       アルダクトンA細粒         0.2g

       レニベース錠5mg         1錠

       アマリール錠1mg       0.5錠

       メバロチン細粒1%       0.5g

       粉砕  1日1回  朝食後   30日分

       ワソラン錠40mg          3錠

       セロケン錠20mg          3錠

       粉砕  1日3回  毎食後   30日分

       タケプロンカプセル15mg    1カプセル

       脱カプセル別包  

            1日1回  夕食後    30日分

       アモバン錠7.5mg         1錠

       ワーファリン錠1mg         1錠

       リスパダール錠2mg        1錠

       粉砕 1日1回  就寝前    30日分

       尚、粉砕は服用時点ごとに混合一包化

                            以上

  では、この処方内容に従って、調剤報酬を計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      後発医薬品調剤体制加算                  4点

      後期高齢者薬剤服用歴管理指導料            35

      嚥下困難者用製剤加算                   80点

      内服調剤料 3剤 30日分      77点×3   =231点

      後発医薬品調剤加算   1剤    2点×1    = 2点

      薬剤料    内服1  30日分   34点×30 =1020点

               内服2  30日分    7点×30 = 210点

               内服3  30日分   11点×30 = 330点

               内服4  35日分   11点×30 = 330点

      合計点数                       = 2,282点

      患者負担金額(負担割合10%)         ¥2,280 円

    となります。

    今回の処方せんでの調剤報酬点数を計算する上では、処方せんの内

   容を再度きちんと確認する必要があることです。特に、今回は胃瘻患者

   における調剤の対応を、どのように行うかによって加算が変わってきま

   す。調剤したとおりの算定が基本であるため、今回は嚥下困難者製剤

   加算を算定した結果、一包化薬は算定できず、一包化薬を算定した場

   合より低くなってしまい手間がかかった割には技術料は低い結果となっ

   てしまいます。この辺は今後見直して欲しい部分ではないかと私個人

   的には思います。

    尚、経管チューブが腸まで達していて、オメプラゾールの粉砕での投

   与をドクターに指示された場合は、調剤報酬額は今回は全く同じ結果に

   なます。

    

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、また次回の問題もトライしてみてくださいwink          

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】患者さんはどんな症状?③

先週は、突然の休信誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m

今月よりまた通常どおり配信致しますので、閲覧の程よろしくお願い致します。

尚、本日は前回の問題の回答・解説のみで、新たな問題に関しましては次回11月10日に配信致します。

では、前回の問題の回答・解説に入りますconfident

みなさん、どうでしたか?

今回もそんなに難しくなかったですよね~catface

それでは、回答・解説いたしますhappy01

【回答・解説】

 答えは、『新生児カルシウム血症』ですconfident

患者さんは乳児2ヶ月のこどもであることから、血液中のカルシウムの量が少なくなる新生児テタニーの治療の一つと考えることが通常だと思われます。

新生児カルシウム血症は、通常出産後48時間以内に発生する早発型低カルシウム血症と生後1週間前後に発症する晩発型低カリウム血症があります。

新生児カルシウム血症は、乳児の血清カルシウム濃度が低い状態のことで、症状としては、痙攣や不整脈、無呼吸などが見られ、泣くことにより症状が悪化する場合がある病気です。

この発症の原因としては、早産や仮死状態で生まれたり、低出生体重児や帝王切開による出産、母親が糖尿病である場合に発生率が高いと言われています。

治療法としての基本は、呼吸障害などの症状に対応しつつ、グルコン酸カルシウムの点滴や乳酸カルシウムの内服でカルシウムを補充します。

乳酸カルシウムとしての適応症は、以下の通りです。

  1)低カルシウム血症に起因する以下の症状の改善

     テタニー

  2)以下の代謝性骨軟化疾患におけるカルシウムの補給

     妊婦・産婦の骨軟化症

  3)発育期におけるカルシウム補給

また、適応外使用として、骨粗鬆症にも使用されます。

更に、適応症として使用法はないですが、収斂剤として胃腸炎や下痢の際に整腸剤の乳酸菌などと一緒に処方されることもあります。

従って、今回の回答として「胃腸炎を伴う下痢」という回答も全くゼロではありませんが、使用頻度が少ないことと、適応症にないことを踏まえて今回は回答から外させて頂きました。

尚、今回の解答に関してご意見等ございましたらコメントにてお願いいたしますwink

では、また次回もLet's try!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?③

さて、みなさんどうでしたか?

実は、今回の処方は処方医への疑義照会をしなければいけないところが2箇所あります。従ってそれを紹介して、正しい処方内容にしてから調剤報酬点数を計算を行います。2箇所はどこかわかりましたか?では、解説いたします。happy01

  【解説】

    今回の処方せんでは、記載内容において2箇所処方医に確認する所

   店舗あります。処方医への確認する内容2箇所は次の箇所です。

    <確認1>

      マイスリー錠10mgの投薬日数が35日になっております。向精神

     薬であるマイスリー(ゾルピデム酒石酸塩)は1回30日分を超える

     投厚生労働省告示第97号により認められていないため、処方

     医35日分から30日分への日数変更を問い合わせます。

    <確認2>

      アダラートL錠20mgの半錠についてですが、アダラートL錠は徐

     放のフィルムコーティング錠でできているため、粉砕等により放出

     特性の変化及び光による分解等が生じることがあるため、半錠にす

     ることはできません。従って、この半量の製剤であるアダラートL錠

     10mgを1錠に変更する問い合わせをします。

      後発医薬品への不可であることと、薬の一包化の指示も無いことか

     ら、最終的な処方は以下の通りになります。

    <処方>

      アダラートL錠20mg        1錠

      ラニラビット錠0.05mg      1錠

      ラシックス錠40mg         1錠

          1日1回 朝食後      35日分

      アリセプトD錠5mg          1錠

          1日1回 朝食後      35日分

      アマリール錠1mg          2錠     

          1日2回 朝・夕食後    35日分

      メチコバール錠500μg      3錠

      オパルモン錠5μg          3錠

          1日3回 毎食後      35日分

      ラシックス錠40mg       0.5錠

          1日1回 昼食後      35日分

      メバロチン錠10mg         1錠

      アダラートL錠10mg        1錠

         1日1回 夕食後      35日分

     マイスリー錠10mg         1錠

         1日1回 就寝前      30日分

     モーラステープL40mg      70枚

         1日1~2回 疼痛部貼付

     リンデロンVG軟膏         10g

         1日2~3回 発赤患部塗布

                            以上

  では、この処方内容に従って、調剤報酬を計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      後期高齢者薬剤服用歴管理指導料            35

      内服調剤料 3剤 35日分      77点×3   =231点

      外用調剤料 2剤            10点×2   = 20点

      後発医薬品調剤加算   1剤    2点×1    = 2点

      向精神薬加算        1剤    8点×1    = 8点

      薬剤料    内服1  35日分   49点×35 =1715点

               内服2  35日分    4点×35 = 140点

               内服3  35日分   32点×35 =1120点

               内服4  35日分    1点×35 =  35点

               内服5  35日分   14点×35 = 490点

               内服6  30日分     8点×30 = 240点

               外用1                     371点

               外用2                      34点

      合計点数                       = 4,481点

      患者負担金額(負担割合10%)         ¥4,480 円

    となります。

    今回の処方せんでの調剤報酬点数を計算する上では、処方せんの内

   容を再度きちんと確認する必要があることです。特に、錠剤を半分にで

   きるのか?、向精神薬の投薬器官は問題ないのか?といった製剤錠及

   び薬事法上の問題に対して見落とさないことがポイントとなります。単な

   る金額の計算違いだけなら後から訂正は可能ですが、製剤学的に誤っ

   てしまった場合、薬事法上やルールを犯してしまった場合などは、後で

   取返しのつかないことになってしまいます。薬剤師を始め医療事務の

   人も調剤報酬上のルールはきちんと勉強し、わからないことがある場

   合薬剤師等に聞くようにするなど、調剤過誤を起こさないように心が

   けょう。

    

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、また次回の問題もトライしてみてくださいwink          

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】患者さんはどんな症状?②

みなさん、どうでしたか?

今回はそんなに難しくなかったですよね~catface

それでは、解説いたしますhappy01

【解説】

 答えは『慢性鼻炎および副鼻腔炎の治療』ですconfident

 この処方は、耳鼻科にの門前薬局で受けた内容でした。

乳幼児は基本的に鼻汁などの症状が出始めたとき、まず鼻をかむということがきちんと出来ません。これは、親の子供への教育が出来なくなってきたことが一つの原因とともに、昔の日本の子供のようには鼻垂れ小僧が全くいなくなったことにも、ある程度要因があるのかもしれません。最近の子供は鼻汁はかむのではなく鼻をすすって外に出さない傾向にありますから。。。

中耳炎の基本的な発症機構を考えると、鼻をすすることは非常に良くないことです。

急性中耳炎の主要起炎菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスです。2歳以下の乳幼児の場合は免疫学的に未熟性で、しかも薬剤耐性菌の検出率が高いため、低免疫能による反復性中耳炎の病態と薬剤耐性菌による遷延性中耳炎の病態の2つが重なり難治性となることが多いといわれています。

現在、乳幼児における中耳炎の起こす要因として次の2つが考えられています。

  ①慢性鼻炎や副鼻腔炎により、鼻汁が鼻腔内に停留し、それを改善する

   ために鼻をすすることによる耳管細菌感染

  ②耳管閉塞不全による耳閉感、自声強聴などの症状を改善するために

   鼻すすりにより鼻咽腔に陰圧をかけ、耳管を閉鎖して症状を緩和する

   動作による耳管細菌感染

そこで、今回の問題に戻りますが、中耳炎にかかった後、鼻腔内の細菌検査でまだ種々の菌が発見され、副鼻腔炎をわずかながら併発していたのもありニューマクロライドの処方となったわけです。抗生物質に関しては、耐性の問題もありますが、その場合ペニシリン系とセフェム系を織り交ぜながら処方されることが考えられます。

しかしながら、このニューマクロライドには通常の抗菌性作用を期待するのではなく、この薬剤の持つ、副鼻腔炎の「消炎的薬理作用」を利用しています。抗生剤ですが、それ以外の薬理作用を持つと言われているのがこの一群の特徴となります。通常、抗生剤の効果とは、一定以上の血中濃度に上がってからでないと発現しませが、ここで利用する「薬理作用」は、そこまで上がらなくても発現すると言われており、臨床現場でも実際に効果が現れています。

慢性副鼻腔炎という病態は、「細菌が付いて炎症が起こっている」という急性炎症とは少々異なっていて、急性炎症などをきっかけにして粘膜自体が「病的状態」に陥ってしまった病態なのです。すなわち粘膜の持つ諸々の生理機能が狂ってしまい、たとえ除菌されたとしても粘膜生理機能が異常のままであるため症状が長く続くのです。

従って、これらニューマクロライドの抗生物質を使用することは、投与数日での抗菌効果ではなく、数週間~数ヶ月という中長期的経過によって粘膜自体の消炎効果というものを促す治療であることを理解してください。

医師によってはいろいろな考え方があるため、基本的な治療指針に関してはこれらのような治療を行わないケースもあります。患者さんへの投薬の場合医師の治療目的を良く理解した上で服薬指導することも大切です。

しかし、明らかに改善が認められない場合は患者さんとよく話し、「薬剤師」として患者のために助言するのも必要かと思います。

尚、今回の解答に関してご意見等ございましたらコメントにてお願いいたしますwink

では、また次回もLet's try!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】何を治療しようとしてるのか?

みなさん、どうでしたか?

チョットわかりにくい問題でしたかね~catface

それでは、解説いたしますhappy01

【解説】

 答えは『蕁麻疹または湿疹』です!

  この処方は、数年前に内科の門前薬局で受けた内容でした。

 実は、問題の処方には更に前に2回処方せんが出ていたの

 ですcoldsweats01

  初回は、ロコイド軟膏、それで改善しなくて抗ヒスタミン剤の

 内服薬が処方されました。それでもあまり改善しなかったた

 め、問題の処方の通りになったのです。

  患者さんは70歳前半の男性で、老人性の乾燥肌の症状で

 はなく、結構全身に転々と破壊湿疹様の物ができていて、結

 構かゆいと言うことでした。

  慢性疾患で内服している薬の副作用ではないことは、ほぼ

 確認が取れいたのですが、原因がドクターもわからず、問題

 の処方へと薬が変化していったのです。

  アルタットカプセルを用いたときには、投薬時に???とい

 う感じでしたが、患者さんと話した限りでは蕁麻疹に処方され

 た薬であるとわかりました。

  後で処方医に確認しましたが、やはり治らない蕁麻疹に処

 方した薬だと話していました。尚、患者さんはその後症状が

 改善方向に向かい完治しました。

  さて、ここで作用機序についてですが、これと言った確実な

 物が現段階でも入手はできていません。問題を作成しておき

 ながら、解説ができなく申し訳なく思っております。

  H2ブロッカーは、皮膚科領域では通常H1ブロッカーで効果

 が効かずに、蕁麻疹が改善しない場合に、H1ブロッカーとと

 もにH2ブロッカーを併用することが良くあります。

  このH2の併用目的は、H1ブロッカーの代謝分解を阻害し濃

 度を上昇させることにより、治療効果を高めるために良く処方

 される物です。

  また、難治性の蕁麻疹にはH2ブロッカー単体でも適応外使

 用として処方する場合もあり、それはH2ブロッカー自体、抗ヒ

 スタミン作用にも働きがある場合があるために用いて症状の

 緩解を様子を見ることもあるようです。

  また、H2ブロッカーは抗コリン作用を持つ物もあり、アセチル

 コリンで生じる分泌で起こるコリン性蕁麻疹などにも処方される

 ことがあります。

  まだ、このH1とH2に関しては、詳しく解明されていない事が

 まだあるため、今後抗ヒスタミン作用と蕁麻疹に関して新たな

 治療法等が報告されてくるかもしれませんね!

尚、今回の蕁麻疹とH2ブロッカーに関してご意見等ございましたらコメントにてお願いいたしますwink

では、また次回もLet's try!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?②

さて、みなさんどうでしたか?

実は、1箇所チョット?というとろはありますが難しい内容ではなかったでしょうかsad

今回もレセコンを使わず一度はきちんと自分出て計算してみましたか?

それでは、解説を致しますhappy01

  【解説】

    Rp.   ジスロマック錠250mg      2錠

             1日1回 夕食後      3日分

          クラリス錠200            2錠

                8日目から服用開始

             1日2回 朝・夕食後    7日分

          メチコバール錠500μg     3錠

          ロキソニン錠60mg        3錠

          ムコダイン錠500mg       3錠

             1日3回 毎食後     14日分

          クラリチン錠10mg        1錠

             1日1回 就寝前     14日分

    まず、通常に計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      薬剤服用歴管理指導料                   30点

      薬剤情報提供料                        0点

                (今回は、手帳の提出がなかったため)

      内服調剤料 2剤 14日分      63点×2   =126点

              1剤 10日分      47点×1   = 47点

              (内服1と内服2を連続とした服用として算出)

      後発医薬品調剤加算   1剤    2点×1   =  2点

      薬剤料    内服1  3日分    61点×3   =183点

               内服2  7日分    21点×7   =147点

               内服3 14日分    19点×14  =266点

               内服4 14日分    13点×14  =182点

      合計点数                       = 1,023点

      患者負担金額(負担割合30%)         ¥3,070 円

       (手帳の作成を希望した場合          ¥3,110 円)

    となります。

    しかし、ここで処方をもう一度見てみましょうgood

     今回の処方せんでの調剤報酬点数を計算する上では、内服1と内

    服2を連続として見なすか、見なさないかが大きなポイントになります。

    この内服1と2を連続として見なさない場合は、内服2の調剤料を算

    出するため薬剤情報提供なしで1,011点で¥3,030円となります。

     今回のように抗生物質の途中での薬剤変更の服用は、耳鼻科では

    よくある処方であり、今回のような調剤料を算出する保険薬局は全て

    ではないと思われます。しかしながら、ステロイドの漸減服用の場合と

    同様で、これ服用は一連の内服と考えるのが妥当と思います。

     しかしながら、これらの服用に関して国保連合と社会保険支払基金

   での解釈は違っていて、国保連合では一連の調剤料と認め、社会保険

   支払基金は認めない回答でありました。従って、日本全国の各都道府

   県によってもこの解釈は分かれるところかと思いますが、実際の服用法

   を考えて今回は計算するということで、¥3,070円を今回の問題の解

   答と致します。

    

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、また次回の問題もトライしてみてくださいwink          

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【解説】患者さんはどんな症状?

さて、今回の問題はいかがでしたか?coldsweats01

なんだかんだいってそんなに難しくなかった?かな。。。

ただ、単に適応ばかり見ているとわからなくなる場合がありますgawk

街のドクターは適応を基本に処方する事をしている一方、長年の経験などで適応以外に独自に臨床上効果があると思ったら、処方します。

今回の処方はその一つですcatface

それでは、解説を致しますhappy01

  【解説】

    処方

      バナン錠             2錠

         1日2回  朝・夕食後   5日分

      セレスタミン錠          3錠

      ロキソニン錠           3錠

      セルベックスカプセル      3Cap

         1日3回  毎食後     5日分

      インタールエアロゾルA     1本

         1日4回 1回2吸入

    まず、ここで処方せんのインタールエアロゾルAの指示欄が

   回数のみであるところに問題がありますね。内服薬のみを見

   ていると、単なる感染症による風邪や、鼻の炎症や喉の炎症

   が考えられます。

   ここで問題をもう一度見なおしてみましょう!患者さんは、処

   方せんを持ってきたときには何も話をせず、受け取った薬剤

   師または事務員は見た目は何も症状は呈していなかったと

   話していましたね!

   鼻汁や咳は出ていなかった、赤ら顔でもなく熱っぽいような

   状態ではなかったことが推測されます。では、薬から推測し

   てみると

     ①どこか炎症はある

     ②痛みを伴っている

     ③急性疾患

     ④エアロゾルが出ているので気管支喘息?

   ということが考えられます。

    実は、この患者さんは選挙中声を出しすぎたため、『声

  がれ』になってしまい耳鼻科診察してこの処方せんを持っ

  てきたのです。

   実際には、声の出し過ぎによる炎症のために、声帯が

  腫れた急性喉頭炎に処方された薬です。

   この処方は、内服薬が若干変わりますが、インタールエ

  アロゾルAは必ず処方されていました。

   従って、回答としては「声がれの患者」となりますbleah

 インタールエアロゾルAがポイントですかね!

 みなさんの所でも、インタールエアロゾルAを声がれに使っているところありますか?もしありましたら是非コメントください!

 また、このブログに対するご意見もございましたら是非コメント頂けたらと思います!

でわ、また次回も Let’s tryscissors

| | コメント (0) | トラックバック (0)

訂正!!  【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?①

閲覧者のみなさん!

誠に申し訳ございませんm(_ _)m

8月4日に投稿・配信いたしました『【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?①』の回答に誤りがありましたcrying

誤り部分は、処方せんの受付が土曜日午後1時だったのにも関わらず、休日加算を入れ忘れておりました。

あらたに、訂正の解説をアップ致しました。この度はご迷惑をおかけ致しまして誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m

訂正済みの解説

  【解説】

    Rp.   オイグルコン錠2.5mg     1錠

             1日1回  朝食前   30日分

          オイグルコン錠1.25mg    1錠

             1日1回  夕食前   30日分

    まず、通常に計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      休日加算(土曜13時以降受付)               40点

      薬剤服用歴管理指導料                   30点

      薬剤情報提供料                       15点

      内服調剤料 2剤 30日分      77点×2   =154点

      薬剤料    薬剤1 30日分     2点×30  = 60点

               薬剤2 30日分     1点×30  = 30点

      合計点数                         = 369点

      患者負担金額(負担割合30%)          ¥1,110 円

    となります。

    しかし、ここで処方をもう一度見てみましょうgood

    2調剤の薬品を見てみると、規格は違うものの医薬品名は同じである

    ことがわかります。これは、ある地域の国保連合から、『この医薬品

    は同位置銘柄で規格単位が異なる薬剤が処方されている場合、同一

    薬剤と見なし、1剤として調剤料を算定する。それぞれ別剤としての調

    剤料の算定はできない』としてコメントを頂いたことがありました。

    でわ、この規則に基づいて算定をし直すと、

      調剤基本料                          40点

      休日加算(土曜13時以降受付)               40点

      薬歴管理指導料                       30点

      薬剤情報提供料                       15点

      内服調剤料 1剤 30日分      77点×1   = 77点

      薬剤料    薬剤 30日分   (2+1)点×30  = 90点

      合計点数                         = 292点

      患者負担金額(負担割合30%)          ¥ 880 円

    となり、¥230円もやすくなることになる。

    この算定は、以下のような処方せんとほぼ同様の結果を得ることがで

    きる。

     Rp.  オイグルコン錠2.5mg       1.5錠

          1日2回 朝夕食前(朝1錠 夕0.5錠)  30日分

    しかしながら、全ての薬において同様の結果が得られるわけではあり

    ません。今回は1錠あたりの薬価が安かったため同様の結果が得ら

    れましたが、1錠あたりの薬価が高額になれば差が大きくなり、更に

    投薬日数が長くなれば大きくなります。しかしながら、差額としては3

    割負担でも最初の処方の2財産邸よりは安くなることは確かだと思い

    ます。

    でわ、最初からそのように処方医がなぜ書かなかったのでしょうか?

    そのことを推測してみると、

      ①調剤算定のからくりを知らないから

      ②半割にする場合、小さいし患者自身に割らせる場合はきちんと

       半分にきるかが疑問、薬局側に行わせても服用時小さくて老

       人等取り出しつまめることができるのか?などの服用時の問題が

       あるから

     ③あえてPTPシートや錠剤の違いなどで服用事故を防止している

    などが考えられる。

    いずれにせよ、先の国保連合会のコメントをきちんと行うのであれば、

    処方医への指導もきちんとして欲しいと思います。また、各地域によ

    りその対応も違うことも事実であるし、更に、レセプト審査官の違いに

    よりも意見は違ってくることもあります。

    もし、このような算定にするのであれば、規格違いに対してもっときち

    んと整理して、薬価もきちんとして(含量が半分なら薬価もきちんと半

    分)もらいたと思います。

    私の意見と致しましては、最初の算定が一番問題ないと思っておりま

    す。

    従いまして、今回の問題の解答と致しましては『¥1,110円』を一応正

    解と致します。

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、次の問題もトライしてくださいwink  

| | コメント (0) | トラックバック (1)

【解説】次の調剤報酬点数はいくつ?①

さて、みなさんどうでしたか?

実は、簡単で難しい内容ではなかったでしょうかsad

レセコンを使わず一度はきちんと自分出て計算してみましたか?

それでは、解説を致しますhappy01

  【解説】

    Rp.   オイグルコン錠2.5mg     1錠

             1日1回  朝食前   30日分

          オイグルコン錠1.25mg    1錠

             1日1回  夕食前   30日分

    まず、通常に計算すると次のようになります。

      調剤基本料                          40点

      薬剤服用歴管理指導料                   30点

      薬剤情報提供料                       15点

      内服調剤料 2剤 30日分      77点×2   =154点

      薬剤料    薬剤1 30日分     2点×30  = 60点

               薬剤2 30日分     1点×30  = 30点

      合計点数                         = 329点

      患者負担金額(負担割合30%)          ¥ 990 円

    となります。

    しかし、ここで処方をもう一度見てみましょうgood

    2調剤の薬品を見てみると、規格は違うものの医薬品名は同じである

    ことがわかります。これは、ある地域の国保連合から、『この医薬品

    は同位置銘柄で規格単位が異なる薬剤が処方されている場合、同一

    薬剤と見なし、1剤として調剤料を算定する。それぞれ別剤としての調

    剤料の算定はできない』としてコメントを頂いたことがありました。

    でわ、この規則に基づいて算定をし直すと、

      調剤基本料                          40点

      薬歴管理指導料                       30点

      薬剤情報提供料                       15点

      内服調剤料 1剤 30日分      77点×1   = 77点

      薬剤料    薬剤 30日分   (2+1)点×30  = 90点

      合計点数                         = 252点

      患者負担金額(負担割合30%)          ¥ 760 円

    となり、¥230円もやすくなることになる。

    この算定は、以下のような処方せんとほぼ同様の結果を得ることがで

    きる。

     Rp.  オイグルコン錠2.5mg       1.5錠

          1日2回 朝夕食前(朝1錠 夕0.5錠)  30日分

    しかしながら、全ての薬において同様の結果が得られるわけではあり

    ません。今回は1錠あたりの薬価が安かったため同様の結果が得ら

    れましたが、1錠あたりの薬価が高額になれば差が大きくなり、更に

    投薬日数が長くなれば大きくなります。しかしながら、差額としては3

    割負担でも最初の処方の2財産邸よりは安くなることは確かだと思い

    ます。

    でわ、最初からそのように処方医がなぜ書かなかったのでしょうか?

    そのことを推測してみると、

      ①調剤算定のからくりを知らないから

      ②半割にする場合、小さいし患者自身に割らせる場合はきちんと

       半分にきるかが疑問、薬局側に行わせても服用時小さくて老

       人等取り出しつまめることができるのか?などの服用時の問題が

       あるから

     ③あえてPTPシートや錠剤の違いなどで服用事故を防止している

    などが考えられる。

    いずれにせよ、先の国保連合会のコメントをきちんと行うのであれば、

    処方医への指導もきちんとして欲しいと思います。また、各地域によ

    りその対応も違うことも事実であるし、更に、レセプト審査官の違いに

    よりも意見は違ってくることもあります。

    もし、このような算定にするのであれば、規格違いに対してもっときち

    んと整理して、薬価もきちんとして(含量が半分なら薬価もきちんと半

    分)もらいたと思います。

    私の意見と致しましては、最初の算定が一番問題ないと思っておりま

    す。

    従いまして、今回の問題の解答と致しましては『¥990円』を一応正

    解と致します。

以上が、解説となりますが、この内容に関して『異議あり!』『こういう考え方は?』などありましたら、コメントを頂けたらと思います。

では、次の問題もトライしてくださいwink          

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

処方解析 | 回答・解説 | 服薬指導 | 調剤報酬 | 連絡事項